""

9 トレンド判断

9.15 トレンドの継続をいかに捕捉していくか

トレンドは、その転換点がどこかを軸に考えるべきことを述べてきました。ここからは、転換点で発生したトレンドが次の転換点まで推移する様をどのように捕捉していくべきかを考えます。具体的には、トレンドラインと移動平均線とを用います。 トレンドラインと移動平均線は用い方に注意が必要です。これらの概念は後からチャートを分析する際やトレンドを追尾していく際には非常に有効ですが、リアルタイムで進行するチャートの転換を捕捉するツールとしては、転換パターンやサポート・レジスタンスラインと比較して判断が時間的に劣後しますし正確 ...

ReadMore

""

9 トレンド判断

9.14 トレンドの重要局面で観察される現象 ~周期変動の対数周期性

トレンドの転換点やブレイクポイントなどの極点がいつ発生するかを適切に捉えることができれば、トレードにおける判断優位性が高まります。そこで、これらの極点ではどのような現象が生じているのかを解説します。 注目すべき前兆現象は、周期変動のサイクルが対数周期的に短くなっていく現象です。たとえば、最初の山と谷は10分で形成され、次は5分で形成、最後は2分で形成といったように、波動が敏感になっていきます。この現象の最も典型がトライアングルであり、シンメトリカル、アセンディング、ディセンディングのいずれにおいてもこの現 ...

ReadMore

チャート 投資

9 トレンド判断

9.13 つまるところトレンドとは何なのか

重要なトレンド反転パターンを見てきましたが、その背後にある本質を説明したいと思います。畢竟、トレンドとは何なのでしょうか。 これを理解するために、個々のトレーダーが新規にポジションを持つ際の心理的・経済的負担や既存のポジションを決済する際の心理的負担・利益額損失額、出来高量、ある時点からの価格の値幅の変化量と率、時間の経過、全てのファンダメンタル要素など、マーケットの価格形成に影響を与えるあらゆるもののエネルギーの総体の存在を観念してみます。 トレンドが発生している状態とは、このようなエネルギーの総体が発 ...

ReadMore

""

9 トレンド判断

9.12 トレンド反転機会としてのサポート・レジスタンス

トレンドは、ダブルトップやヘッドアンドショルダーのような転換パターンだけでなく、サポート・レジスタンスからの反発によっても逆向きに変移します。もちろん、これらのラインと転換パターンとは全く無関係の別個の存在ではありません。むしろ、相互補完的な関係にあるといえます。というのも、なんらかのサポートやレジスタンス上で描画された転換パターンは、二重のサインとなるが故により重要な転換サインと判断できるからです。 サポート・レジスンタスの機能については、5章サポートとレジスタンスにおいて既に述べた通りです。サポート・ ...

ReadMore

9 トレンド判断

9.11 ダブルトップ、ダブルボトムによるトレンドの否定

トライアングルの保ち合いから一方向にブレイクしたものの、より大きな高値を更新できなかった結果、ブレイク方向へのトレンドが否定され、逆方向へのトレンドが発生する場合があります。これがダブルトップによるトレンドの否定です。 つまるところトレンドとは、高値・安値を更新する挑戦が連続して成功している動きです。高値を更新しない上昇トレンドなどありえませんし、安値を更新しない下降トレンドもありません。それに対しトレンドラインはその傾きの角度によってトレンドの強さを測るものでしかありません。とすれば、トレンドラインの突 ...

ReadMore

""

9 トレンド判断

9.10 ヘッドアンドショルダー、ヘッドアンドショルダー・ボトムによるトレンドの確認

ヘッドアンドショルダー(以下H&S)とヘッドアンドショルダー・ボトム(以下H&Sボトム)とは、通常、トレンドの転換時に発生する現象です。しかし、トレンドの転換ではなく確認の機能を果たす場合に出現する場合があります。これは、H&S・H&Sボトムが、それだけ信頼性の高いテクニカルサインの一つであることの証左でもあります。図7をみると、上昇トレンドの途中において、点線の丸で囲った部分にH&Sボトムのパターンが出現していることが観察されます。このパターンをより深く理解するた ...

ReadMore

""

9 トレンド判断

9.9 ヘッドアンドショルダーとヘッドアンドショルダー・ボトムのエントリーポイント

この論点も、ダブルトップ・ダブルボトムと関係を同じくします。ヘッドアンドショルダー(以下H&S)の場合は、成立を予測して事前にエントリーするのに対し、ヘッドアンドショルダー・ボトム(以下H&Sボトム)の場合は、成立を確認した後にエントリーします。発生確率についてH&Sボトムの方がH&Sよりも低いこと、ネックライン突破後のゆり戻しが生じる確率についてH&Sボトムの方がH&Sよりも高いことがその理由です。このあたりの詳しい解説は9.6 ダブルトップとダブルボトム ...

ReadMore

""

9 トレンド判断

9.8 ヘッドアンドショルダー・ボトム

ヘッドアンドショルダー(以下H&S)とヘッドアンドショルダー・ボトム(以下H&Sボトム)との関係は、9章5節で述べたダブルトップとダブルボトムとの関係とほぼ同じです。単純に上下が反転したものと考えるのではなく、価格には重力があるという前提から導かれる違いを抑えておくことが重要となります。5節のダブルボトムで述べたように、最大のポイントは出来高です。もちろんH&Sにおいても出来高は重要な指標となりますが、その判断の仕方が大きく異なります。H&Sの場合は、あくまでもある上昇トレ ...

ReadMore

""

9 トレンド判断

9.7 ヘッドアンドショルダー

トレンドとは、一旦つけた高値・安値を更に上回るか・下回るかをテストする動きの連続的な成功です。更新に失敗し、それ以上高くはならない・安くはならないとなれば、反転するかはまた別の問題として、一旦はトレンドが終了することになります。この観点からみれば、ダブルトップは更新の失敗の最も素朴なパターンといえます。つまり、ダブルトップの特性を習得すれば、ヘッドアンドショルダーはその変化形ですから、理解は容易です。ただ、チャート上に頻発するパターンであり、トレンド判断上の重要度が高いので、その動きの背景を丁寧に抑えてい ...

ReadMore

""

9 トレンド判断

9.6 ダブルトップとダブルボトムのエントリーポイント

ダブルトップとダブルボトムとでは、最優力に考えるべきエントリーポイントが非対称である点に、特に注意が必要です。ダブルトップはその成立を予測してポジションを建てるのに対し、ダブルボトムはその成立を確認後に戻しを待ってポジションを建てます。下図で説明すると、ダブルトップでは、cを通る平行線付近がなんらかのレジスタンスに当たる場合に、出来高や歩み値の推移を観察しつつ、de間でダブルトップを予測しポジションを取ることを決断し、cと同水準のeに売り指値を置きます。一方ダブルボトムでは、オからの反発がエを通る水平線を ...

ReadMore

今週の人気記事

1

ある概念を理解するためには、その反対概念が何かを考えることが有益な方法です。この点、戦略的売買の逆の概念を一言でいえば運に頼った売買です。運任せの売買とは、賽を転がして奇数とでればロング、偶数とでれば ...

"" 2

2020年はアメリカ大統領選挙の年です。トランプという特異な輪郭をもつ大統領が再選を果たすか民主党候補が当選するかで、アメリカ経済ひいては世界経済の見通しは大きく変化します。何れにせよ、トランプ当選以 ...

"" 3

為替のファンダメンタルはほとんど無限に及びますが、中核となるものを一つあげるとしたら、中央銀行による金融政策だと思います。ここでは、伝統的金融政策の沿革と、中銀と政府との関係についての視点的枠組みにつ ...

"" 4

ORTHRUS STRATEGYでは、コモディティの売買は行っていません。金のチャートを追う目的は、専ら安全資産としての側面に注目し、為替・株・暗号資産におけるリスクオフの兆候をいち早く掴むためです。 ...

5

テクニカル分析とファンダメンタル分析とは、運に頼らない戦略的売買を継続的に実行するために修得すべき必要な技術です。しかし、正確にいえば、デイトレーダーとして利益を上げていくためには、これだけでは未だ不 ...

原油 6

金は、安全資産としての性格から、マーケット全体のリスクオフ・リスクオンを図る有効な指標として機能します。それに対し原油は、いかに取り扱うのが適切か議論が分かれます。本節ではORTHRUS STRATE ...

原油を採掘する様子 7

原油チャートを為替トレードの戦略にどう組み込むかに関しては、二つの視点が重要です。一つは原油の決済通貨たるドルとの関係を理解すること、もう一つは原油との関係においてドルと対照的な動きをする通貨を探し出 ...

投資の心理的サイクル 8

株式というと、企業の業績に目がいきがちです。平たくいえば、どの会社が儲かっているか或いはこれから儲かるかに目を奪われがちです。もちろん、最終的には業績が問題となりますが、それ以前の段階で最初に目を向け ...

原油の採掘 9

原油価格の推移は、価格決定の中心軸を基準として大きく三つの時期に分けられます。国際石油資本が中心の時期、OPECが中心の時期、そしてマーケットが中心の時期です。最初にこれら中心軸の推移についての概観を ...

株と為替とのトレード 10

「日本経済は輸出企業が主幹であるから、円安は株高を導く」。この言説はいわば定説といえるほどよく目にするものであり、実際その傾向はありました。ところが、ここ数年、この定説を覆す動きが日本株と円相場との間 ...

代表者経歴

早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。九州大学大学院中退。学部卒業時、国内最大手金融機関総合職内定辞退。

Copyright© ORTHRUS STRATEGY , 2020 All Rights Reserved.