3 株式

特定のセクターへの資金の集中が観測される場面にて、時価総額の低い銘柄を狙う

株式においては、セクターごとの資金移動を観察することが重要です。一言で「株式市場が上昇トレンドにある」といっても、トピックスやジャスダック・マザーズ指数の全てが均一の強さであることは稀です。大体の場合、日経指数の上昇が一番に観察され、次にトピックス、ついでジャスダック・マザーズという風に、大きなマーケットから小さなマーケットへとに資金がトリクルダウンしていきます。

このような流れは、マーケット内部でも観察されます。たとえば、新興市場への資金の流入が観察される場合において、ある特定のセクターの買いが観察され、そのセクター全体の買いが一服すると、今度は別のセクターが上昇を始めるといったように、資金が循環的に流れていきます。

更に細かく観察すると、同一のセクター内でも、時価総額の高い銘柄から低い銘柄へと資金が入っていく流れが見て取れます。

このような流れを予測し、特定のセクターに多くの資金が入っていく流れを確認できた段階で、先んじてそのセクター内の時価総額の低い銘柄に注目し、数日から数ヶ月単位でホールドすれば、時として非常に高い収益を上げることができます。

とはいえ、当然同一セクターの全ての銘柄が上昇するわけではありません。では、どのような点に着目して銘柄を選別すればよいでしょうか。

この点、特に注目すべきは、財務の良好な会社です。そもそもある特定のセクターに資金が集まっている場合、その導火線となる切っ掛けがあるのが通常です。典型的なのは、そのセクター内の会社の一つに強力なファンダメンタルの改善に結びつくIRが出たような場合です。導火線となるべき銘柄が急激な上昇をみせ一旦の落ち着きをみせた時に、投資家の余った資金の矛先が同一セクターの別の会社に向かうわけですが、同一のセクターといっても他の会社は特に強力な材料が出ているわけではありません。そうすると、とりあえず時価総額が大きく経営基盤が安定している会社、ということぐらいしか判断材料がありません。都合よく同一セクター他社にもファンダメンタルを裏付けるIRが出ることは予想しがたいですから、判断基準としては、積極的要素ではなく消極的な要素が少ない会社ということになります。

したがって、時価総額が低く、その中でも相対的に財務の健全な会社、すなわち、経常黒字であり、有利子負債が少なく、現金を多くもっており、キャッシュフローの健全な会社の株式をスィングもしくは中期保有目的で自己資金の一部を購入にあてがっておけば、近い将来において大きなリターンが期待できます。この戦術は、デイトレードとは異なり非常に安定した心理状態のもとで十分な時間的余裕を持って判断できるにも関わらず、高い収益を期待できる戦術です。

リスクも低く高い収益性を期待できるので、機会を逃さないようツールをカスタマイズする手間をかける価値があります。私は、株式では楽天証券にてマーケットスピードを使用していますが、ページごとに特定セクターを登録し、この動きを逃さないようにしています。

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